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作品紹介・あらすじもあらすじ
『太平洋序曲〜Pacific 0vertures〜』

このページでは、
新国立劇場小劇場で
2000年10月2日〜22日及び2002年10月11日〜31日に上演された舞台、
神奈川芸術劇場で2011年6月28日〜7月3日に上演された舞台に
基づいて、この作品を紹介しています。

舞台は江戸時代末期。
江戸時代という太平の世もその姿を変えようとしていた。

ある日、ジョン万次郎という若者が外国から入国した鎖国破りの罪で捕らえられた。
万次郎は、取調べの際、「アメリカが開国を迫りに日本へやってくる」という噂があることを、老中達に伝える。

老中達は驚き、浦賀奉行所の与力香山弥左衛門を呼び出す。香山は目付役に昇進するが、それと引き換えに、アメリカがやってきた時の交渉を全て任せられたのだった。

万次郎の言っていたとおり、黒船が浦賀にやって来た。浦賀の町は、大混乱となっていた。

香山はアメリカ帰りの万次郎の助けを借り、「開国できない」と必死に交渉する。が、将軍がアメリカ大統領からの手紙を受け取る儀式を行うまでに、たった6日間の猶予しかもらえない。儀式を行わなければ、攻撃を受けることとなる。

香山万次郎は、この非常事態を奇策によって解決し、鎖国が守られたかに見えたが・・・

アメリカに続いて、イギリス、オランダ、ロシア、そしてフランスがやってきた。武力をちらつかせながらの交渉に折れ、ついに通商条約を結び、日本は鎖国政策を捨てざるをえなくなった。

香山は、浦賀奉行として、外国人との接触が多くなって行った。その中で、否応無しに西洋文化の傾倒して行かなければならなくなっていた。これに対し、アメリカの文化、広くは西洋文化を理解していたはずの万次郎は、開国した日本の中で、日本文化の在り方を見つめなおしていたのである。

数年が経ち、香山は思いもかけない場所で、万次郎と再会するが・・・
事態は思わぬ方向へと向かってしまうのだった。

以上です。